×

ニュース

日韓の詩人たち「広島」語り合う 南区で交流会

 日韓の詩人たちの交流会が25日、広島市南区のホテルであった。辛亨根(シンヒョングン)駐広島韓国総領事夫人で詩人の金金龍(キムグムヨン)さん(59)の仲介で実現。被爆後の広島をテーマにした詩も取り上げ、意見を交わした。

 ソウルから東国(トングク)大特任教授の文貞姫(ムンジョンヒ)さん(65)と韓国作家会議事務総長の孔光奎(コングァンギュ)さん(52)が来訪。県詩人協会の河野勝重会長(76)ら会員5人が迎え、それぞれの作品を紹介し合った。

 被爆後、広島の街に咲いたキョウチクトウを歌った詩も披露された。「夏場のセミの鳴き声は、今も犠牲者を弔うお経のように聞こえる」との作者の話に聞き入った文さんは「人間同士のぬくもりなど共感し合えることが多かった」と話していた。(伊東雅之)

(2012年11月26日朝刊掲載)

年別アーカイブ