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陸上競技場の提供承認 日米合同委 市民と共同使用へ

 日本政府と在日米軍司令部でつくる日米合同委員会は26日、岩国市愛宕山地区に日本側が整備した陸上競技場エリアを米側に提供することを承認した。エリアは米軍岩国基地への空母艦載機移転計画に絡んで整備され、米軍と市民の共同使用を予定している。

 陸上競技場は同市初の400メートルトラック(8レーン)などを備え、観客約1700人を収容。トラック内側のフィールドは人工芝で、サッカー場を兼ねる。エリア内にはコミュニティーセンターがあり、各種スポーツや地域イベントに使えるアリーナや和室、調理室を設けた。バスケットボールやテニスの屋外コートなどもある。中国四国防衛局が2月末に完成させた。

 エリア南側には昨年7月末、野球場「絆スタジアム」やソフトボール場などが先行して完成。これらも日米合同委が8月、米側への提供で合意し、11月に共同使用が始まった。防衛局によると、愛宕山地区の運動施設エリア全体の事業費は約150億円に上る。(松本恭治)

(2018年3月28日朝刊掲載)

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