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知事、委員就任を打診 広島叡智学園 運営に助言 ユヌス氏「ぜひ受けたい」

 広島県教委が5月にも設ける「県立広島叡智(えいち)学園」の顧問委員会を巡り、湯崎英彦知事は27日、ノーベル平和賞を受賞した経済学者ムハマド・ユヌス氏に委員就任を打診した。ユヌス氏は会談後、「私のアイデアを交えて叡智学園をつくることに参加できるならぜひ受けたい」と述べ、前向きな考えを示した。

 ユヌス氏は県庁で湯崎知事と約30分間、非公開で会談した。終了後、取材に応じ「若い人の未来に役立つ教育には、関心を持っている。内容をもう少し詳しく聞き、名誉職という立場ではなく、実質的なアイデアを提供したい。前向きにやらせてもらう」と述べた。

 県教委によると、顧問委員会は、平和や教育を専門とする内外の大学研究者たちでつくり、委員数は40人規模を想定する。湯崎知事は、ユヌス氏に就任を打診した理由について「グローバルな課題の解決に大きく貢献している。経験や知見に根差した助言に期待したい」と説明した。(教蓮孝匡)

(2018年3月28日朝刊掲載)

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