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原爆資料館で核軍縮を訴え アイルランドの大臣

 昨年の核兵器禁止条約制定の推進国、アイルランドのオーウェン・マーフィー住宅・都市計画・地方自治体省大臣が、広島市中区の平和記念公園を初めて訪れた。核兵器の非人道性に触れ、核軍縮に向けた国際社会の取り組みを強めるよう訴えた。

 原爆慰霊碑に花輪をささげ、原爆資料館で街の壊滅を伝えるCGや原爆投下当日の市民の惨状の写真などに見入った。芳名録に「ここで起きたことを二度と起こしてはならない」と記帳。取材に「核の脅威から世界を守るため、国際社会はもっと多くのことをするべきだ」と述べた。

 マーフィー氏は政治活動前、包括的核実験禁止条約機関準備委員会(CTBTO)で勤務。同国の関係行事出席のために来日し、広島は本人の希望で訪れた。(水川恭輔)

(2018年3月29日朝刊掲載)

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