×

ニュース

汚染示す「放射線像」写真展 中区で東京の映像作家

 原発事故による動植物や日用品の放射能汚染がひと目で分かる写真「放射線像」を撮影している東京の映像作家、加賀谷雅道さん(36)の写真展が、広島市中区の旧日本銀行広島支店で開かれている。4月5日まで。入場無料。

 東京電力福島第1原発事故後、主に被災地で採取した作業用手袋や長靴、植物の葉、魚など30点。エックス線写真の原理で、放射性物質を多く含む箇所を白く浮かび上がらせた。サルやイノシシの白く写ったふんは餌の汚染、全身が白く写ったヘビやコイは、筋肉への放射性物質の蓄積を示すという。

 廿日市市の大学4年河野二葉さん(22)は「祖父の被爆体験は聞いたが、放射能が目で見えると怖さがより伝わる。核保有国など世界の人にも見てもらいたい」と話していた。

 市民団体「福島と広島をつなぐ、もみのきの会」が主催。1日午前11時、午後2時には加賀谷さんによるギャラリートークもある。(馬場洋太)

(2018年3月30日朝刊掲載)

年別アーカイブ