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核研究「抑止力にならぬ」 石原氏発言 湯崎知事が反論

 日本維新の会の石原慎太郎代表が核兵器保有の研究に前向きな発言をしたことについて、広島県の湯崎英彦知事と広島市の松井一実市長は27日の記者会見で、それぞれ苦言や疑問を呈した。

 石原氏は20日の講演で「核兵器に関するシミュレーションぐらいしたらいい。持つ、持たないは先の話だが、一つの抑止力になる」と持論を展開した。

 これに対して湯崎知事は「そもそも(シミュレーションは)抑止力にはならない」と反論。「公党の代表であり、意見は慎重にしてほしい」と注文した。

 一方、松井市長は「核兵器廃絶にいろんな考え方があり、それぞれ持論はある」と評価を回避。その上で「被爆の実相を見て核兵器廃絶の必要性を感じてもらえれば、ヒロシマの心を理解してもらえる」とし、原爆資料館(中区)を見学するよう呼び掛けた。(村田拓也、城戸収)

(2012年11月28日朝刊掲載)

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