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[イワクニ 地域と米軍基地] 騒音測定 4ヵ所増設 広島・島根県内のエリア567

 米軍機の飛行に伴う騒音状況を把握するため、中国四国防衛局は広島、島根両県の計4カ所に新たに騒音測定器を設け、4月1日に計測を始める。いずれも西中国山地の米軍の訓練空域「エリア567」内で、このエリアにある国の測定器は計8カ所へと倍増する。騒音データは毎月、防衛局のホームページで公表する。

 新設した場所は、広島県安芸太田町役場▽同県北広島町の芸北ホリスティックセンター▽江津市の桜江総合センター▽島根県川本町の三原まちづくりセンター。建物屋上や敷地内に立てた支柱にマイクや装置を設置している。「電話のベル」や「騒々しい街頭」に相当する70デシベル以上の騒音が5秒以上続いた回数と最大値を記録する。

 測定器の増設は両県などが国に要望していた。国は、米軍機の目撃情報や住民からの苦情の状況などを踏まえて設置場所を決めた。2カ所目となる北広島町では、昨年10月に米軍岩国基地所属機による火炎弾「フレア」射出訓練の目撃が相次いだ雄鹿原地区に設けた。

 防衛局は「岩国基地への空母艦載機の移転も踏まえ、今後の騒音状況を見ながら対応を検討したい」としている。(山田太一)

(2018年3月31日朝刊掲載)

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