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大書に願い 世界の平和 尾道の浄土寺

 聖徳太子が十七条憲法で説いた「和の精神」の普及を目指し、尾道市東久保町の浄土寺で3日、世界平和を願うイベントが開かれた。広島市安佐北区の書家鳥生(とりゅう)春葉さんが揮毫(きごう)した作品を奉納した。

 国宝の本堂に縦3メートル、横1・1メートルの和紙を準備。鳥生さんが十七条憲法の一文「以和為貴(和をもって貴(とうと)しとなす)」を大書した。

 浄土寺は616年に聖徳太子が開いたとされ、鎌倉-南北朝期の作とされる木造聖徳太子三尊像(国重要文化財)が祭られている。イベントは、604年の旧暦4月3日とされる十七条憲法制定日に合わせ、名古屋市の市民団体が企画した。

 小林暢善住職(66)は「認め合い、分かち合い、支え合う心を大切に、日常生活に生かしてほしい」と話していた。(久保木要)

(2018年4月5日朝刊掲載)

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