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オスプレイ本土訓練 岩国は給油拠点 国が山口県に回答

 山口県は30日、防衛省に照会した在日米軍の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ運用について、同省から回答があったことを明らかにした。多くは「回答困難」とされたが、近く始まる見込みの本土訓練で米海兵隊岩国基地(岩国市)は給油拠点と位置付けられている。

 県と岩国市は連名で8月中旬、オスプレイの普天間配備に向け、米側が作成した環境審査報告書に関する41項目の質問を防衛省に照会。これに対する回答が同日、中国四国防衛局を通じてあった。

 全国6ルートが設定されている本土訓練で岩国基地の役割について、防衛省は「米側から主に給油などの中継地として使用されるとの説明を受けている」と回答。一方、運用に伴う新たな施設整備は「行われないと承知している」とした。

 このほか、本土訓練の機数や期間、夜間訓練の時間帯や頻度など岩国基地での展開は、「米軍の運用に関わる事項について答えることは困難」とした。中国山地を横断する「ブラウンルート」や西中国山地の「エリア567」を使う訓練についても、同じ回答。米側から情報が入り次第、説明するとした。

 県岩国基地対策室は「詳細が明らかになっていない。引き続き説明を求めていく」としている。(金刺大五)

(2012年12月1日朝刊掲載)

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