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米朝会談に非核化期待 広島市長「平和裏に解決を」

 広島市の松井一実市長は6日の記者会見で、韓国と北朝鮮の27日の南北首脳会談と、5月末までに開かれる見通しの米朝首脳会談について、「朝鮮半島の非核化に向けて、武力行使に向かうのではなく、平和裏に問題解決を図ってほしい」と期待した。

 松井市長は「広島、長崎の惨禍を再び繰り返さないのが何よりも重要。核兵器による非人道的な脅しで国を守るという発想を根底からなくす必要がある」と強調。核超大国米国のトランプ大統領と核実験を強行してきた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に対し、「核兵器に頼らない安全保障を目指している動向があると受け止められる会談にしてもらいたい」と求めた。

 一方、マツダスタジアム(広島市南区)であった広島東洋カープと中日の試合で、中日ファンの男性が「原爆落ちろ、カープ」とスタンドからやじを飛ばした問題について「非常に残念。被爆の実相を知り尽くして発言したとは思えない」とし、「もっと実相を分かってもらう取り組みをしないといけない」と述べた。(水川恭輔)

(2018年4月7日朝刊掲載)

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