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大和の記憶 継承誓う 呉で追悼式

 広島県呉市で建造された戦艦大和が九州南西沖の東シナ海に沈んで73年となる7日、同市の長迫公園(旧呉海軍墓地)で追悼式があった。遺族たち約300人が犠牲になった乗員を悼んだ。

 元乗員で主催した戦艦大和会の広一志会長(94)が「戦艦大和戦死者之碑」の前で式辞。アニメ映画「この世界の片隅に」に大和が登場することに触れ「合掌すると、悲劇を永久に伝え、平和維持に貢献してもらいたいと聞こえる」と語った。参加者は献花台に菊を手向け、記憶の継承を誓った。

 フィリピン・レイテ沖の海戦で伯父を亡くした愛知県春日井市の主婦伊藤三枝子さん(68)は「多くの若い人が亡くなったことを忘れてはいけないとあらためて感じた」と話していた。(見田崇志)

(2018年4月8日朝刊掲載)

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