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上関原発 「埋め立て免許失効を」 「未来」の飯田氏 山口県に要望

 日本未来の党代表代行の飯田哲也氏は30日、山口県庁を訪れ、中国電力の同県上関町の上関原発建設計画の埋め立て免許を早急に失効するよう求める山本繁太郎知事宛ての申し入れ書を提出した。

 飯田氏は7月の知事選で落選。文書は、9月に支援者らと設立した同県を拠点とする政治団体「みらい山口ネットワーク」の特別顧問の肩書で提出した。

 申し入れ書は、延長申請を受けた県が2度にわたって設計変更などの補足説明を中電側に求め、可否の判断が遅れていることを「政権交代を待つ引き延ばし工作と見られかねない対応」と指摘。知事選で「脱原発依存は当たり前」と主張した山本知事に対し「埋め立ての技術的問題ではなく、政治判断で失効させるべきだ」と求めた。

 飯田氏は、対応した商工労働部と土木建築部の担当者に「知事の政治的発言に責任を取れる人を呼んでほしい」と反発。山本知事は東京出張中だったが、飯田氏は秘書課を訪れ、近日中の面会を求める意向を伝えた。

 飯田氏は取材に対し衆院選の山口県内での対応について「白紙。さまざまな可能性を検討中」と表明。自身の立候補は「考える余裕はない」とした。(金刺大五)

(2012年12月1日朝刊掲載)

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