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「戦争と生活」伝える 防毒マスクなど展示 山口県防府市

 第2次大戦中の市民の生活を伝える企画展「防府市と戦争~防府の人々と昭和の戦争」が防府市桑山2丁目の市文化財郷土資料館で開かれている。1月27日まで。

 空襲に備えて訓練に使われたヘルメットや防毒マスクをはじめ、金属類を軍に供出したために使われた陶製の湯たんぽなど約50点を展示。いずれも市民から寄贈されたり借りたりした。

 市の主要産業だった製塩業に対する戦争の影響を表すため、塩田労働者「浜子」の人数の変遷を年代別に紹介するパネルや、当時の求人募集広告なども展示している。

 市教委文化財課の鞆雅子さん(42)は「市民の不自由な暮らしぶりを通じて、戦争の悲惨さが伝われば」と話している。月曜休館。観覧料高校生以上100円、小中学生50円。(川村奈菜)

(2012年12月1日朝刊掲載)

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