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米軍機離陸回数2.6倍に 1月前年比 監視団体が独自記録

 基地監視団体「リムピース」共同代表の田村順玄・岩国市議は11日、1月の米軍岩国基地の飛行記録を公表した。基地周辺などで独自に収めたデータで、ジェット機の離陸回数は少なくとも571回。前年同月(217回)の約2・6倍に増えた。昨年11、12月に厚木基地から海軍の空母艦載機3部隊が移転したことが影響した。

 主に訓練に伴う離陸とみられている。回数の内訳では、当時移転済みの艦載機、FA18スーパーホーネット戦闘攻撃機2部隊(24機程度)が計258回と半数近くを占めた。同じく艦載機のEA18Gグラウラー電子戦機部隊(6機程度)は35回だった。

 既存の海兵隊所属のFA18ホーネット戦闘攻撃機(20機程度)は174回。残りは、海兵隊のステルス戦闘機F35Bや他基地の所属機だった。

 移転を巡っては今年3月末、最後のスーパーホーネット2部隊が移り、全約60機の配備が完了した。市役所で記者会見した田村共同代表は「今後は住民に対する騒音被害が具体的に出てくる。市はしっかり対応してほしい」と求めた。今後も飛行記録の公表を続けるという。(松本恭治)

(2018年4月12日朝刊掲載)

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