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シリア難民 希望の調べ 広島19日 被爆ピアノで曲披露

 内戦の続くシリアから逃れた難民のピアニスト、エイハム・アハマドさん(29)を迎えた語りと演奏の集いが19日、広島市中区本川町のゲバントホールである。東京の学生らでつくる支援団体「スタンド・ウィズ・シリア・ジャパン」の主催。被爆地広島での開催を本人が切望し、14、15日の東京に続いて実現したという。

 アハマドさんは、首都ダマスカス近郊でパレスチナ難民の一家に生まれた。2011年から続く内戦下、希望を失うまいと若者や子どもたちに向けて街頭で演奏する活動を続けたが、15年4月に侵攻してきた過激派組織「イスラム国」(IS)に活動を禁じられ、ピアノも焼かれたという。ドイツに逃れ、現在も同国で暮らす。

 午後6時に開会し、第1部は「音楽と希望」と題して広島市立大の田浪亜央江准教授を聞き手に語る。同7時10分からの第2部で演奏。広島で被爆したピアノで1曲を披露し、別のピアノで、シリアやパレスチナを思って作った歌など5曲程度を弾き語る。

 入場料(資料代)千円、高校生以下500円。内戦の映像を流すため12歳以上を対象とし、定員300人。主催者のホームページから予約できる。問い合わせの電子メールアドレスはstandwithsyria.j@gmail.com(城戸良彰)

(2018年4月14日朝刊掲載)

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