被爆2世 初の講演活動 父の体験語る 松江 生馬小6年が平和学習
18年4月19日
島根県県被爆二世の会の松浦広昭会長(69)が18日、広島市への修学旅行に向けて平和学習に取り組んでいる生馬小(松江市)の6年生15人を前に、父董さんから聞いた被爆体験などを語った。県二世の会の会員が講演活動するのは初めてという。
董さんは当時、陸軍兵士で爆心地から約1キロの宿舎前で被爆したという。松浦さんは、董さんから聞いた被爆当時の悲惨な光景を子どもたちに伝え、自身も偏見にさらされ、不安を抱えて生きてきたと明かした。
同小6年生は26、27日、広島市中区の原爆資料館や原爆ドームなどを訪れる予定で、小森春奈さん(11)=松江市浜佐田町=は「勉強していた以上に、原爆の恐ろしさを感じた。より深く平和の大切さを学びたい」と話した。
県内での被爆証言は、被爆者でつくる県原爆被爆者協議会が担ってきた。しかし、会員の高齢化で活動が難しくなり、記憶の継承が課題となっている。松浦さんは「原爆の悲惨さを伝えていくのは私の使命。今後も活動を続けていきたい」と力を込めた。(三宅瞳)
(2018年4月19日朝刊掲載)
董さんは当時、陸軍兵士で爆心地から約1キロの宿舎前で被爆したという。松浦さんは、董さんから聞いた被爆当時の悲惨な光景を子どもたちに伝え、自身も偏見にさらされ、不安を抱えて生きてきたと明かした。
同小6年生は26、27日、広島市中区の原爆資料館や原爆ドームなどを訪れる予定で、小森春奈さん(11)=松江市浜佐田町=は「勉強していた以上に、原爆の恐ろしさを感じた。より深く平和の大切さを学びたい」と話した。
県内での被爆証言は、被爆者でつくる県原爆被爆者協議会が担ってきた。しかし、会員の高齢化で活動が難しくなり、記憶の継承が課題となっている。松浦さんは「原爆の悲惨さを伝えていくのは私の使命。今後も活動を続けていきたい」と力を込めた。(三宅瞳)
(2018年4月19日朝刊掲載)