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FISEが縁 被爆地学ぶ 東京のプロダンサーら 動画発信へ

 東京在住のプロのブレークダンサーたちが20日、広島市中区の平和記念公園を巡って原爆の被害を学んだ。その様子を動画に収めるためで、インターネットで国内外の若者たちに平和を発信する。

 今月、広島であったアーバンスポーツ(都市型スポーツ)の世界大会「FISE(フィセ)」のブレークダンスで、チームバトル優勝に輝いた佐々木勇気さん(31)と、2016年に日本であった世界大会でチャンピオンとなった堀壱成さん(20)たち。

 撮影の初日は原爆ドーム前でボランティアガイドの村上正晃さん(25)から原爆被害などの説明を聞き、原爆資料館を見学した。広島在住のメンバー2人と夏までに作品を完成させ、動画投稿サイト「ユーチューブ」などにアップするという。

 メンバーたちはこれまでもダンスのパフォーマンスを動画で発信してきたが、仲間内では触れない平和問題を考えたいと願うようになった。FISE参加を通じてその思いが強まったという。佐々木さんは「学んだ知識を見た人と共有し、将来的に平和を表すダンスができたら」と話していた。(山本祐司)

(2018年4月21日朝刊掲載)

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