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パキスタンに折り鶴 銃撃受けた少女にエール

 広島で被爆した岡田恵美子さん(75)=広島市東区=が、パキスタンのイスラム武装勢力を告発して銃撃された15歳の少女マララ・ユスフザイさんをはじめ紛争下で苦しむ同国の子どもたちを励まそうと、折り鶴を贈る。3日、教育支援のため職員が近く現地に行く広島YMCA(中区)を訪れ、鶴を託した。

 折り鶴は、市民らにも賛同を求め約200羽集めた。「争いのない世界」「笑顔」「回復を祈っています」など、思い思いのメッセージを添えている。

 岡田さんは、広島世界平和ミッション(広島国際文化財団主催)で2005年、パキスタンを訪れ被爆証言。マララさんが銃撃されたことを知り、「人ごとではない。不安と恐怖の中にいる子どもたちのために何かしたい」と思い立った。

 鶴は、広島YMCAの職員らが8日から同国を訪れ、アフガニスタン難民の子どもたちが通う小学校に届ける予定。岡田さんは「鶴に込めた思いが届き、子どもたちが笑顔で過ごせるようになってほしい」と願っていた。

 マララさんは10月、武装勢力による女子教育抑圧や残虐行為をブログなどで告発したため銃撃されて重傷を負い、英国で治療を受けている。(増田咲子)

(2012年12月4日朝刊掲載)

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