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[イワクニ 地域と米軍基地] 空母艦載機訓練 米に中止要請を 防衛局に市民団体

 米軍岩国基地への米空母艦載機の移転完了を受け、市民団体「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県住民の会」は24日、同基地を拠点にした艦載機の訓練中止を米側に求めるよう中国四国防衛局に要請した。

 要請書では、移転に伴い広島県西部でも騒音回数が大幅に増えたと強調。同基地で陸上空母離着陸訓練(FCLP)やその事前集中訓練をしないことや、FCLP後に九州沖で実施するパイロットの着艦資格取得訓練(CQ)の中止を求めた。

 要請事項には、配備された艦載機の撤去や、世界遺産の島・宮島(廿日市市)と原爆ドーム(広島市中区)の上空を米軍機に飛行させないことも盛り込んだ。

 FCLPは滑走路を甲板に見立てて離着陸を繰り返す訓練で、原則、硫黄島(東京)で実施される。岩国市は、岩国基地でのFCLPを認めていないが、米側は「岩国で実施しない」と明言していない。CQは同基地で夜間の離着陸が増える可能性がある。

(2018年4月25日朝刊掲載)

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