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府中市上下 → 本川小移設 米実業家寄贈 平和の碑

 米国で原爆犠牲者の追悼活動を続ける実業家ゲイル・コットマンさん(72)寄贈の平和モニュメントが25日、広島市中区の本川小で除幕された。22年前に贈った府中市上下町から移設された。

 高さ約90センチの「わたしたちの庭」という作品。コットマンさんの地元、米ハリウッドの小学校から届いた星形などの手作りタイルも新たに貼り付けた。

 お披露目式にはコットマンさんの代理として米国の知人2人が参加。6年生74人を代表して宇野剣太さん(12)と胤森美穂さん(11)が除幕した。本人の知人で、移設に尽力した中原薫さん(58)=東区=が児童に「この『庭』で、心に平和の花を咲かせましょう」と語り掛けた。

 モニュメントは被爆50年の節目に広島市内への設置が計画されたが実現せず、上下に建立された。今回、爆心地に最も近い本川小に移った。(金崎由美)

(2018年4月26日朝刊掲載)

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