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テレビ会議で平和学習 館長が被爆後の街説明

 広島市中区の原爆資料館と新潟県関川村の関川小をテレビ会議システムでつないだ遠隔授業が、5日あった。前田耕一郎館長が6年生約50人に原爆被害や核兵器をめぐる世界の情勢などを説明した。

 前田館長は、カメラに向かって被爆直後の市内の様子や遺品の写真などを紹介。約45分の授業の最後に「一発で街を破壊し、放射線で人を苦しめ続ける核兵器をなくそう」と呼び掛けた。

 児童からは「なぜ米国は広島に投下したのか」などの質問が相次いだ。長谷川康太君(12)は「世界の核兵器の数など知らない話も多かった」と話していた。

 遠隔授業は「戦争と平和」をテーマにした社会科の授業の一環で、同小が資料館に要請した。資料館が遠隔授業に取り組むのは初めて。前田館長は「今後も要望があれば協力したい」と話していた。(山本乃輔)

(2012年12月6日朝刊掲載)

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