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平和学研究科 19年開設 広島市立大大学院

 広島市立大(安佐南区)は27日、2019年4月に大学院平和学研究科を開設すると発表した。同日付で文部科学省に設置届を提出した。被爆の記憶や核軍縮について学ぶ科目を設け、被爆地広島から平和の創造・維持に貢献する人材育成を目指す。同大によると、平和学研究科の設置は、国公立大で初めてという。

 2年の修士課程で定員は10人。「被爆の記憶」「核軍縮と核軍備管理」「韓国・北朝鮮外交と核問題」など計30科目を設け、核兵器使用の悲惨さや国際問題解決への有効な手法を学ぶ。社会人や留学生を対象にした入試の実施も予定する。

 同研究科設置は市立大が第2期中期計画(16~21年度)に盛り込み、準備を進めていた。今後、博士後期課程の設置も目指す。同大事務局は「平和構築のための政策立案や、紛争の予防措置の考案などにも貢献できる人材を養成したい」としている。(水川恭輔)

(2018年4月28日朝刊掲載)

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