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チェルノブイリ被災者が広島へ 16日 支援を訴え

 1986年のウクライナ・チェルノブイリ原発事故で、隣国のベラルーシで被曝(ひばく)したリュドミラ・ウクラインカさん(41)が16日、広島市を訪れる。支援を訴えるチャリティーコンサートに参加し、甲状腺を摘出するなど心身ともに苦しんだ体験や、現地が抱える状況を語る。

 NPO法人チェルノブイリ医療支援ネットワーク(事務局・福岡市)が日本に招き、13日の福島県郡山市を最初に4都市を回る。

 ウクラインカさんはベラルーシの首都ミンスクに住む。事故当時10歳。その後も放射線量の高い地域で毎年夏を過ごし、事故5年後に甲状腺の腫瘍が見つかった。自らの経験を踏まえて大学で医療心理学を学び、同じような境遇の女性や子どものカウンセラーとして活動している。

 広島のコンサートは16日午後6時半から中区紙屋町のカワイ広島コンサートサロン「パーチェ」で。千円。ピアニスト岡崎清香さんの演奏に続き、ウクラインカさんが報告する。同ネットワーク医療顧問の山田英雄さん☎090(8060)4109。

(2018年5月10日朝刊掲載)

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