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臨界前核実験 米国に抗議文 広島県と市

 米国が実施した臨界前核実験に対し、広島市の松井一実市長や湯崎英彦知事たち広島県内の首長は7日、それぞれオバマ大統領宛てに抗議文を送った。

 松井市長は抗議文で「今後も核兵器を持ち続ける意思を表したと受け取れる行為だ」と非難する。先月14日、長崎市の田上富久市長とともにルース駐日大使を訪ね、オバマ大統領の被爆地訪問を要請したばかりだった。

 湯崎知事も「国際社会の信頼を損ない、核兵器廃絶に向けた世界的な潮流に逆行する」と抗議する。

 福山市の羽田皓市長は「被爆者をはじめ、核兵器廃絶と世界平和を求める人々の願いを無視している」。廿日市市の真野勝弘市長も「(オバマ大統領が)核兵器のない世界を目指すと宣言したのに、核兵器の維持を肯定する核実験を繰り返している」と強く批判した。

 呉市の小村和年市長▽三原市の五藤康之市長▽尾道市の平谷祐宏市長▽大竹市の入山欣郎市長▽東広島市の蔵田義雄市長―も抗議文を送った。庄原市は来週に発送する。

(2012年12月8日朝刊掲載)

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