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「ヒロシマの声を聞こう」6年ぶり改訂 原爆病院・資料館の解説追加

 被爆者たちでつくる「原爆碑・遺跡案内」刊行委員会は、広島市中心部にある原爆犠牲者の慰霊碑や被爆建物などを紹介する冊子「ヒロシマの声を聞こう」を6年ぶりに改訂した。

 A5判、64ページ。新たに中区の広島赤十字病院(現広島赤十字・原爆病院)と原爆資料館の2カ所を加え、計29カ所を解説している。

 中区の広島逓信病院旧外科病棟の項目では、被爆当時の蜂谷道彦院長が記した「ヒロシマ日記」から、放射線障害に苦しむ被爆者の様子を加筆。福島第1原発事故以降、修学旅行生から放射線障害に関する質問が増えたことに対応した。

 冊子は被爆地を訪れる修学旅行生や観光客向けに1990年、発行した。今回は第6版で、1万部作った。300円。原爆資料館などで販売する。広島教育研究所内の刊行委Tel082(568)5530=平日のみ。(山本乃輔)

(2012年12月8日朝刊掲載)

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