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岡さんの被爆証言 忘れない 安芸太田の姉妹 一周忌前に献花

 原爆による広島壊滅の第一報を伝えた岡ヨシエさんが86歳で亡くなって19日で1年となるのを前に、広島県安芸太田町の姉妹が、岡さんから初めて証言を聞いた広島城本丸跡(広島市中区)の中国軍管区司令部跡を訪ねた。そばの慰霊碑に献花し、被爆体験の継承を誓った。

 姉妹は、広島文教女子大付属高1年の庄野愛梨さん(15)と安芸太田中3年の華穂さん(14)。愛梨さんは2016年11月に被爆証言を聞いた際、岡さんから「自分の得意な書くことを生かして、次世代にも被爆体験を伝えて」と託されていた。

 14日、岡さんが広島壊滅を発した司令部跡に立った愛梨さんは、「被爆者が減少している今、文章や口頭で被爆体験を伝えていきたい」と語り、あらためて岡さんに感謝した。(野田華奈子)

(2018年5月18日朝刊掲載)

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