×

ニュース

慰霊碑に塗料 1年6月求刑 広島、9月の事件

 9月に広島市中区の平和記念公園にある原爆慰霊碑の碑文を塗料で汚したとして、器物損壊罪に問われた西区南観音2丁目、アルバイト店員増田英治被告(35)の求刑公判が10日、広島地裁であった。検察側は懲役1年6月を求刑した。

 検察側は論告で「事前にスプレーを購入するなど犯行は計画的で悪質。死者を冒涜(ぼうとく)する許し難い行為だ」と強調。弁護側は「罪の重大性に気付き、市に被害弁償もした」と執行猶予付きの判決を求めた。

 起訴状などによると、増田被告は9月21日午後2時50分ごろ、慰霊碑の「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」と刻まれた面に、スプレーで赤の塗料を吹き付けた疑い。

(2012年12月11日朝刊掲載)

年別アーカイブ