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平和コン主体 NPOに移行 広島で27日開催

 音楽を通じて平和のメッセージを発信する「ひろしま平和発信コンサート」が27日午後2時から、広島市中区の原爆ドーム対岸である。2年ぶり3回目の開催となる今回から、実施主体がNPO法人「音楽は平和を運ぶ」(中区)に移行。旗振り役を担ってきた県は後援に回り、収益金を平和貢献活動をする団体に寄付する取り組みも終えた。

 コンサートは、県を主体とする実行委員会が2013年、クインシー・ジョーンズさんたち海外の有名アーティストを招いて「ワールドピースコンサート」として開催。16年は「ひろしま平和発信コンサート」に改称し、クラシックなど三つの演奏会をした。

 いずれも地元企業の協賛金などを元に運営したが、県は財源の不安定さなどを理由に毎年の開催が難しいと判断。コンサート運営のノウハウを持つ民間団体を探していた。今後は市や広島交響楽団(中区)と連携し、企画の検討や広報活動などで協力する考えだ。

 今回は、米国のオバマ前大統領の広島訪問から2年を迎えるのに合わせて開く。安佐南区出身のピアニスト萩原麻未さんが独奏を披露。萩原さんの伴奏で、広島インターナショナルスクール(安佐北区)に通う生徒25人や、市内を中心に活動する「平和を運ぶ合唱団」の30人が、平和を願う歌声を響かせる。無料。

 実施主体のNPO法人は「今後も音楽を通じて、広島から平和の大切さを伝えたい」と意気込む。小雨決行。開催場所が屋外のため、荒天の場合は中止する。同法人☎082(247)8604=平日のみ。

(2018年5月25日朝刊掲載)

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