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原発事故避難者 支援者らと交流 中区助成制度の紹介も

 東日本大震災と福島第1原発事故で、中国地方に逃れた避難者と支援グループの交流会が11日、広島市中区の広島国際会議場であった。125人が活動内容や助成制度の情報などを交換し合った。

 ひろしま避難者の会「アスチカ」の三浦綾代表(39)=安芸区=は、交流カフェを開く活動を報告した。福島県いわき市からの避難経験を踏まえ、「同じ思いをした人が話せば勇気が出る」と参加を呼び掛けた。

 子ども未来・愛ネットワークの大塚愛代表(38)=岡山市北区=は、福島県の親子を無料で招き、ともに観光などを楽しむ事業を紹介。とっとり震災支援連絡協議会の福井正樹事務局長(56)=鳥取市=は「活動資金を自分たちで調達する仕組みが必要だ」と説いた。

 NPO法人などでつくる「東日本大震災支援全国ネットワーク」(東京)の主催。中央共同募金会(東京)の担当者が、被災者支援に使える助成制度について解説した。福島県本宮市から西区に避難している主婦岡本久美子さん(38)は「避難者同士がつながる」と、交流会の定期開催を求めていた。(桑田勇樹)

(2012年12月12日朝刊掲載)

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