×

ニュース

北朝鮮ミサイル発射 「国際社会への暴挙」広島怒りの声

 北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射した12日、被爆地広島では「国際社会が制止する中での暴挙」などと怒りの声が上がった。北朝鮮は2006、09年のミサイル発射後に核実験を実施しており、さらなる核開発への懸念も広がった。

 広島県被団協の坪井直理事長(87)=広島市西区=は「国連安全保障理事会決議に反する行為」と憤った。懸念される核実験に「あってはいけない。北朝鮮は国際的な協議のテーブルに着くべきだ」と訴えた。

 もう一つの県被団協(金子一士理事長)の吉岡幸雄副理事長(83)=南区=も「制止を求める国際社会の声が聞こえないのか。核開発を諦めてほしい」と話した。

 広島市の松井一実市長はコメントで「世界平和の実現を求める被爆地の願いや核廃絶に向けた世界的な流れに逆行する」と非難。

 広島県の湯崎英彦知事も「東アジアの平和と安定に脅威をもたらす行為。関係国が協力し、発射が繰り返されないような働き掛けが必要だ」と指摘した。(田中美千子、村田拓也)

(2012年12月13日朝刊掲載)

年別アーカイブ