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平和首長会議に加盟を 広島市長 アフリカ大使らに要請

 広島市の松井一実市長は31日、東京都内であったアフリカ各国大使の月例会議に出席し、会長を務める平和首長会議の活動を紹介した。世界の都市が連携して核兵器廃絶を目指す活動への理解を深めてもらうのが狙い。加盟都市の拡大に向けて協力を求めた。

 日本に大使館を置く38カ国の大使や公使が集まった。松井市長は被爆直後の広島の写真などをスクリーンに映し、「1発の原爆で1日に何万人という罪なき市民の命が奪われた」などと英語で解説。各国政府に核兵器禁止条約への支持を訴えたり、世界恒久平和の実現に向けた世論を盛り上げたりする首長会議の活動について説明した。

 その上で、母国の都市に加盟を働き掛けるよう要請。同席した広島市議会の永田雅紀議長も協力を求めた。出席者からは「広島のイニシアチブを全面的に支持する」などの声が出た。

 首長会議は、5月1日時点で163カ国・地域の7578都市が加盟し、うちアフリカは47カ国・地域の376都市。スーダン、アンゴラなど8カ国には加盟都市がない。(田中美千子)

(2018年6月1日朝刊掲載)

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