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「あの日」の歩み 後世に 被爆70年史 予約開始 広島市

 広島市は1日、被爆70年記念事業として編さんを進めてきた「広島市被爆70年史」の予約受け付けを始めた。被爆50年史以来の市史。市の近現代史を一冊にまとめ、米軍の原爆投下による被害実態や廃虚からの復興の歩みを後世に伝える。7月28日から販売する。

 タイトルは「広島市被爆70年史 あの日まで そして、あの日から 1945年8月6日」。市が2014年度に広島の近代化や復興史などの専門家でつくる「編修研究会」をつくり、関係者の証言の聞き取りや資料収集も進めてまとめた。

 戦前編は「日清戦争と軍都の形成」など近代都市への変化をたどり、戦中編は原爆による壊滅を記す。戦後編は平和記念公園建設や広島東洋カープ誕生などの復興の歩みや被爆者たちの核兵器廃絶運動を振り返る。16年のオバマ前米大統領の広島訪問など近年の動きも刻む。

 被爆者や地元経済人の証言を収録したDVD付き。A4判800ページで5千部を発行。3900円。予約はフタバ図書(広島市西区)の県内各店舗で受け付けている。市公文書館☎082(243)2584(水川恭輔)

(2018年6月2日朝刊掲載)

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