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埋め立て承認 住民違法訴え 岩国基地控訴審

 岩国市の米海兵隊岩国基地の滑走路沖合移設をめぐり、基地周辺の住民が、山口県知事の公有水面の埋め立て承認取り消しなどを求めた訴訟の控訴審の第1回口頭弁論が12日、広島高裁であった。

 住民側は「埋め立ては、騒音軽減や墜落事故の回避などの当初目的から大きく逸脱している」とあらためて主張。「(工事が完了し、仮に原状回復が難しいとしても)埋め立ての違法性が確認されることは意味がある」と強調し、「訴えに利益がない」と請求を却下した一審山口地裁判決に反論した。

 県側は「埋め立ての目的に大きな変更はない。手続きは適法」などとし、控訴棄却を求めた。

 6月の一審判決は「埋め立て工事は完了し、処分を取り消したとしても国に原状回復を求めることは不可能」などと判断。原告が控訴した。

(2012年12月13日朝刊掲載)

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