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拡散予測 島根、最大0.3キロ拡大 高線量地点

 原子力規制委員会が13日発表した放射性物質の拡散予測の訂正で、中国電力島根原子力発電所(松江市)から高線量地点までの距離は最大で東方向に0・3キロ延びた。大きな傾向に変更はない。

 事故後、1週間の積算被曝線量が100ミリシーベルトと高くなる地点のうち、陸側で最も遠い到達点は南東24・3キロの安来市で変更はないが、距離は0・1キロ延びた。

 その他の陸側の到達点をみると、東が9・2キロの松江市となり、訂正前の8・9キロから0・3キロ延びた。東南東は23・8キロの松江市を23・7キロの安来市に訂正した。南南東は23・7キロの安来市で変更はなかった。(山本洋子)

≪拡散予測図の見方≫
▼各原発の全原子炉でメルトダウン(炉心溶融)が起きたと想定し、風向きや降水
  量などの気象データを基に放射性物質の拡散方向や距離を試算した
▼1週間の積算被曝線量が国際的な避難基準の100ミリシーベルトに達する最も
 遠い地点を16方位ごとに□で示した(数字はkm)。風が吹く確率が低く、統計
 上の合理的な数値が出なかった方位には□がない
▼海上の□は、原発との間に少なからず陸地があるケース。海だけの場合は□
  がない

(2012年12月14日朝刊掲載)

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