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ローマ法王が広島市に返書

 広島市の松井一実市長は5日の記者会見で、被爆地広島、長崎への訪問を要請していたローマ法王フランシスコから、平和推進への取り組みに感謝を伝える内容の返書が届いたと発表した。訪問への言及はなかったが、今後の検討に期待感を示した。

 市によると、返書は5月30日、広島、長崎両市に届いた。「広島と長崎は世界に希望の光をもたらす」とし、原爆を生き抜いた被爆者についても「その経験は同じような惨事を許さないために取り組みを続けるよう、私たちを勇気づける」と思いを寄せている。

 松井市長は会見で「被爆地訪問を視野に入れた返答だと思う。今後の検討を期待したい」と述べた。昨年11月とことし5月、長崎市の田上富久市長と連名の親書で訪問を要請していた。

(2018年6月6日朝刊掲載)

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