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8・6の誓い 児童大役 西区でサミット 代表2人決まる

「平和について考えてもらえるよう頑張る」

 広島市内の児童が平和への思いを発表する「こどもピースサミット」が9日、西区の区民文化センターであった。2人が大賞に決まり、8月6日の平和記念式典で「平和への誓い」を読むこども代表になった。(村上和生)

 大賞は五日市東小の米広優陽君(11)=佐伯区=と、牛田小の新開美織さん(12)=東区。144校の6年生計1万877人が事前に作文を応募した。主催する市教委に選ばれた20人が、教員や保護者たち約300人に情感を込めて語った。

 米広君は被爆者から「これから生まれる子どもたちへの伝承者になって」と語り掛けられた経験を紹介。「被爆の事実だけでなく、自分がどう感じたかも伝える。平和は僕たちがつくる」と力を込めた。

 新開さんは平和記念公園を訪れた際、原爆の子の像に「強い意志を感じた」と話した。「(像のモデルとなった)佐々木禎子さんの思いが多くの人の心を動かした。私たちには語り継ぐ使命がある」とした。

 20人の児童は23日に「平和への誓い」に盛り込む言葉を話し合う。米広君と新開さんは「平和について世界の人に考えてもらえるよう頑張る」と声をそろえた。

(2018年6月10日朝刊掲載)

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