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「反戦・平和」訴える100点 三原に四国五郎さんギャラリー

 三原市大和町椋梨出身で絵や詩で反戦・平和を訴えた、故四国五郎さんの初の常設ギャラリーが9日、三原市の旧椹梨小を改装した「くわなし皆来(みらい)館」の一角にオープンした。長男の光さん(61)=大阪府=が貸し出した初公開の油絵「原爆ドーム」など約100点を並べた。

 「原爆ドーム」は常設展に向け、光さんが五郎さんのアトリエを整理した際に見つけた原画。シベリア抑留時の絵や、地元から借りた縦95センチ、横196センチの絵画「椋梨城夢景図」なども展示。峠三吉への思いをつづった詩や、ジャケットなどの遺品を飾った。

 光さんは「負の歴史を分かりやすく伝えようとした父のメッセージを感じてほしい」と話す。ギャラリーは地元NPOが、火、土、日、祝日の午前10時~午後4時に開く。皆来館は入館料100円(中学生以下は無料)。(神下慶吾)

(2018年6月10日朝刊掲載)

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