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中高生が国際協力NPO 「ワンダー・ティーンズ」 年内にも広島市に申請 

 広島市内の学校に通う中高生が、国際協力活動を柱にしたNPO法人の設立に向け、年内にも市に認証申請する。代表理事に就任した広島なぎさ高(佐伯区)1年上野勇葵君(16)をはじめ、理事8人全員が中高生。未成年がNPO法人の理事になるのは珍しいという。(二井理江)

 メンバーは、なぎさ高と広島学院高(西区)、広島城北高(東区)、広島女学院中高(中区)の中3~高3の27人。団体名は「ワンダー・ティーンズ」で、16日に設立総会を開いた。理事8人は未成年だが、信頼度を高めるため、チェック役に当たる監事は成人2人が就任。事務所は、NPO法人などを支援する「ひろしまNPOセンター」が運営する幟会館(同)2階に置く。

 当面は、国際協力のNPO法人「フリー・ザ・チルドレン・ジャパン」(東京)を通じて、インドの貧困地域への学校建設を支援。近く街頭募金や、チャリティーライブ、フリーマーケットへの出店も行う。国際協力について学ぶワークショップ開催や、身近な疑問を取材してホームページなどで報告する「ジャーナリズム活動」も計画している。

 ひろしまNPOセンターによると「未成年者が理事になるのは聞いたことがない」という。「子どもでも、きちんとやっている団体と認めてほしい」と上野君。「やりたいことができるよう人数を増やし、人材も育てたい」と話す。

(2012年12月19日朝刊掲載)

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