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ジュノー博士の志 次代に 広島市中区で記念祭

 被爆直後の広島に大量の医薬品を自ら届け、治療に尽力したスイス人医師マルセル・ジュノー博士をしのぶ記念祭が17日、広島市中区の原爆資料館であった。県医師会や日本赤十字社広島県支部などでつくる実行委員会の主催で、約250人が参加した。

 県医師会の平松恵一会長(77)は「博士の人道的かつ勇気ある行動を語り継がねばならない」とあいさつ。ガールスカウトとボーイスカウトの県連盟の代表8人が「平和の誓い」を読み上げた。参加者はその後、平和記念公園南側にある顕彰碑に花を手向けた。

 広島中等教育学校3年の児玉真幸さん(14)は「他人のために一生懸命尽くした博士の精神を、同世代の人たちにもっと広めたい」と話していた。記念祭は博士の亡くなった6月16日ごろに毎年開かれている。(堅次亮平)

(2018年6月19日朝刊掲載)

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