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原発避難へ図上訓練 松江で中国地方5県警

 中国地方の5県警は20日、中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)の事故に備え、住民避難の図上訓練を島根県警本部(同市)で実施した。島根県が11月公表した避難計画に基づき行われた。

 訓練には中国管区警察局や各県警、島根県の災害担当者65人が参加。松江市で震度7の地震が発生し、原発から放射性物質が流出する恐れが高まったと想定。無線の臨時中継所の設置場所や、避難ルートにどの高速道を使うかなどの課題を、5県の地図で検討した。

 島根県が公表した避難計画は、原発30キロ圏の住民のうち約27万人の避難先として広島、岡山両県を想定する。島根県警の村上正行警備部長は「受け入れ側も危機感を持ち一体感があった」と話した。

 5県警と中国管区警察局は同日、ワーキンググループを設置し、広域避難について情報共有や意見交換を継続することを確認した。(松島岳人)

(2012年12月21日朝刊掲載)

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