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背番号「86」で黙とうへ 8月11日長崎戦はピースマッチ サンフレ

 J1サンフレッチェ広島は22日、8月11日にエディオンスタジアム広島(広島市安佐南区)である長崎戦を「ピースマッチ」と位置付けて臨むと発表した。今季、長崎がJ1に昇格し、被爆地に本拠地を置く両クラブが広島で初対戦。サッカーを通じて核兵器の廃絶と恒久平和を発信する。

 スローガンは「One Ball.One World.スポーツができる平和に感謝」。広島の選手は折り鶴6羽を袖にあしらい、原爆ドームやハトなどをデザインしたロゴが右胸に入った祈念ユニホームでプレー。入場時には広島原爆の日を意味する背番号「86」のユニホームを着て黙とうする。広島、長崎の両市長も訪れ、長崎の選手も特別ユニホームで臨む。

 平和の尊さを継承するため、折り鶴を持参した小中学生をバックスタンド自由席(定員約1万9千席)に無料招待。折り鶴は翌日、中区の原爆の子の像にささげる。

 中区であった会見で山本拓也社長は「過去への慰霊、幸せである現在への感謝、恒久平和の願いを込めた試合にしたい」と説明。安佐北区出身で被爆4世の川辺駿選手は「毎年8月6日の午前8時15分に黙とうしている。平和を発信する使命がある」と語った。(川手寿志)

(2018年6月23日朝刊掲載)

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