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核なき世界 児童の誓い 「自分たちが伝承者に」 こども代表 8・6式典へ文案議論

 8月6日の平和記念式典で、こども代表が読み上げる「平和への誓い」の文案を考える会議が23日、広島市中区の原爆資料館であった。市内の小学6年生20人が参加。「全ての国が協力しないといけない」など、核兵器のない世界の実現に向け、訴えるメッセージを話し合った。(松本真由子)

 4班に分かれ、平和学習を通して被爆者から教わったことや、自分たちにできることを書き出し、模造紙にまとめた。戦後73年となり、被爆者が少なくなることを踏まえて「自分たちが伝承者にならないといけない」などと、記憶を語り継ぐ決意を示す言葉が目立った。

 記憶を後世につなぐ方法も話し合い「原爆資料館にある遺品を使う」「得意な絵で本を作る」「世界が平和になるように思いを込めて折り鶴を折ってもらう」などの意見が出た。

 船越小の住田愛咲(あいさ)さん(12)=安芸区=は「平和への誓いはみんなで作り上げていくからすごい力がある。一人一人の小さな努力の積み重ねで平和が実現できるという思いを伝えたい」と話していた。

 議論を踏まえ、市教委が文面をまとめる。20人は式典に出席し、うち2人が「平和への誓い」を読み上げる。

(2018年6月24日朝刊掲載)

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