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原爆小頭症 助け合い確認 「きのこ会」総会に被爆者ら50人

 原爆小頭症の被爆者や家族、支援者たちでつくる「きのこ会」が24日、広島市東区で総会を開いた。広島、廿日市、三次市の被爆者7人を含む約50人が出席した。

 被爆者の近況報告では「日々、絵を描くのが楽しい」との声の一方、「冷えると足が痛い」「体がふらつく」など、健康状態の不安も目立った。入院している被爆者のビデオメッセージの紹介もあった。

 小頭症被爆者は妊娠初期の母親の胎内で被爆し、生まれつき知的、身体障害がある。参加した被爆者はことし72歳を迎え、ケーキのろうそくを吹き消して祝った。また、今まで亡くなった会員を悼み、全員で黙とうした。

 きのこ会は1965年に結成し、被爆者は現在15人。兄が被爆者の長岡義夫会長(69)=広島市安佐南区=は「最も若い被爆者。助け合い、長く元気で過ごしていこう」と呼び掛けた。(江川裕介)

(2018年6月25日朝刊掲載)

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