×

ニュース

島根原発3号機 設置無効求め行政訴訟 山陰で原告団結成へ

 島根、鳥取両県の13市民団体などでつくる「さよなら島根原発ネットワーク」は20日、中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)3号機について、国の設置許可の無効確認を求める行政訴訟を、年度内に松江地裁へ起こす方針を明らかにした。

 訴訟は両県の約千人を目標に原告団を結成する。「福島の事故で設置許可に対する国の審査の信頼性が揺らいだ」として、2005年4月に国が出した設置許可を無効とするよう主張する。

 福島第1原発事故を受け運転計画が白紙となった3号機は、9月に国が建設続行を容認。事故後、初めて新規稼働する原発となる可能性がある。

 同時期に3号機の運転差し止めを求める民事訴訟も提訴する方針で、2本立ての訴訟となる。事務局長の芦原康江さん(59)は「危険な原発の稼働を止めるため力を貸してほしい」と原告団への参加を呼び掛けている。Tel090(1336)0629。芦原さんは島根原発1、2号機の運転差し止め訴訟の原告団(約90人)代表も務める。(樋口浩二)

(2012年12月21日朝刊掲載)

年別アーカイブ