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今のデザイン踏襲 完成予想図を発表 広島アンデルセン建て替え

 広島市中区の本通り商店街に残る唯一の被爆建物、広島アンデルセンについて、持ち株会社のアンデルセン・パン生活文化研究所(中区)は25日、建て替え後の完成予想図を発表した。2、3階の東側外壁の一部に被爆壁を使い、今のデザインを踏襲。ガラス張りを多用し現代的なイメージを打ち出す。2020年8月のオープンを予定する。

 新店舗は5階建て延べ約3500平方メートル。パン売り場などの詳細は今後検討する。南側には、市民のための開放空間「ポケットパーク」(約280平方メートル)を整える。パンを味わい、イベントを開く場所にする。

 7月3日に旧館(2階建て)と新館(8階建て)の解体を始める。同社は「多くのお客さまに親しんでもらったイメージを大切にしつつ、未来に向け新しさを感じさせるデザインにした」としている。

 旧館は帝国銀行広島支店だった1945年に被爆。67年にアンデルセングループが購入し、パンの製造販売やレストランなどの店を開いた。16年1月に営業を休止し、中区紙屋町に仮店舗がある。(山川文音)

(2018年6月26日朝刊掲載)

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