×

ニュース

3教諭の「平和授業」が最高賞 被爆者の絵など教材 広島大アイデアコンクール

■記者 境信重

 広島大(東広島市)は学内外から募集した「平和に関する授業」のアイデアを審査し、広島市の中学校教諭らでつくる「平和科教育研究会」のメンバーの案を最優秀賞に選んだ。被爆者が描いた原爆の絵を教材に使う内容を評価した。

 受賞者は城南中の加藤知之教諭、江波中の渡辺公彦教諭、市立広島特別支援学校の河毛(こうも)樹(しげる)教諭。原爆の絵を描かれた場所に持参して被爆者の体験記を読むほか、絵と現在の街並みを見比べて復興に携わった人にインタビューするなどの構成にした。

 優秀賞には、平和の象徴としてデザインされたベルボトムジーンズなど平和と意匠との関係を教える長岡造形大(新潟県長岡市)の藤沢忠盛准教授の案を決めた。

 広島大は、世界初の被爆地ヒロシマでの建学精神を学生に伝えるため昨年8月からアイデアを募集。広島や東京、大阪など八都府県の学生や主婦から44件の応募があり、最優秀と優秀各1点、入選3点、佳作2点を選んだ。アイデアは2010年度以降の平和授業に生かす。

(2009年2月6日朝刊掲載)

関連記事
元青年海外協力隊員が広島大で「中米での原爆展」を報告 (08年5月15日)
ヒロシマで建学の精神伝えたい 広島大 全新入生に平和の施設見学とリポート義務付け (08年3月19日)

年別アーカイブ