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空襲犠牲者や戦没者悼む 呉で合同慰霊式

 戦没者や呉空襲の犠牲者たちを悼む合同慰霊式が30日、呉市役所内のくれ絆ホールであり、遺族や市民たち約500人が参列した。呉市や市遺族連合会などの主催。

 日中戦争以降に市内や戦地で亡くなった約1万7千人に黙とうをささげた。「平和の誓い」を担当した呉高1年小西優希さん(15)はアニメ映画「この世界の片隅に」を例示し、「戦争が日常の片隅で懸命に生きる人たちの思いを一瞬で奪い去ると教えている。平和な社会を守り、引き継いでいく」と述べた。

 参列者は祭壇に菊を手向け、静かに手を合わせていた。呉市は1945年3~7月に断続的な空襲を受けた。特に7月1日から翌2日未明にかけての空襲で市街地は壊滅的な被害を出した。市によると、一連の空襲の犠牲者は約2千人に上るという。(浜村満大)

(2018年7月1日朝刊掲載)

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