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広島とカザフ 連携20年 ヒロセミ 南区で7日記念行事 第1期留学生 核被害の歴史説明

 旧ソ連時代に繰り返された核実験によるカザフスタンの被曝(ひばく)者支援に取り組む広島の市民グループ「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト」(ヒロセミ)が発足20年を迎えた。7日午後1時半から市留学生会館(南区)で、記念行事を開く。

 ヒロセミは1994年の広島アジア大会で同国を応援した市民有志たちで98年に設立した。会員は約100人で、現地に医療機器や医薬品を贈り、検査のための医師を派遣してきた。広島への留学生受け入れも仲介する。

 記念行事では、第1期留学生として2000年から1年間山陽女学園高等部に在籍したアケルケ・スルタノワさん(35)が、広島とカザフの核被害の歴史を説明。小児科医師として同国で被曝者の治療を続ける大学教授らを招き、現状報告やパネル討論をする。

 世話人代表の佐々木桂一さん(63)=安佐北区=は「20年の活動を振り返り、核廃絶や広島とカザフの連携について考える場にしたい」と話す。  無料。先着100人で申し込み不要。問い合わせは佐々木さん☎090(6416)5035。(栾暁雨)

(2018年7月2日朝刊掲載)

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