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大林監督 精力的に撮影開始 故郷尾道や福山でロケ

 尾道市出身の映画監督、大林宣彦さん(80)が戦争と原爆をテーマに手掛ける新作映画「海辺の映画館―キネマの玉手箱―」の撮影が2日、同市内で始まった。8月中旬ごろまで尾道や福山市内でロケをし、来春以降に公開される。

 初日は、尾道水道に面した尾道市新浜の桟橋などで撮影。桟橋ではスタッフたち約50人と約2時間かけ、少女が船に乗って島に渡るシーンなどを撮った。大林さんは出演者に指示を出したり、セットの位置を確認したりと、精力的に動いていた。初日の意気込みについては「毎日の中の一つ。特別な日だと思っちゃいけない」と話していた。

 新作映画は、現代の若者たちがタイムスリップし、巡業中に広島で被爆した実在の劇団「桜隊」のメンバーと出会い、展開するストーリー。大林さんが尾道をメインロケ地に製作するのは約20年ぶりとなる。(中間卓也)

(2018年7月3日朝刊掲載)

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