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社説・コラム

[ハロー ユニタール] アフガン担う人材育成

 アフガニスタン奨学プログラムの広島でのワークショップが、今年は32人の研修生を迎えて6月27日に始まりました。ユニタール広島事務所が設立以来、毎年実施している唯一のプログラムです。

 現在は国際機関が研修を提供しても、将来的には自国内で自立的に学び合える環境を育んでいくことも、大切な目標です。ユニタールでは、優秀な研修修了者に次年度プログラムの「コーチ」として研修生をサポートしてもらい、さらに成果を上げた人には「メンター」などの形で研修に加わってもらうことで、アフガニスタンの復興や開発を進めるリーダーや講師を育成していく仕組みにも力を注いでいます。

 アフガニスタン財務省職員のミーナ・ナイクマールさん(26)は、今回のコーチの一人。前回は女性職員が全体の1割程度しかいないという問題に取り組み、女性向けのインターンシッププログラムを開発しました。女性職員の増加につながっており、「学んだ技術を全て生かした」と自信を見せます。

 「去年広島に来た時、どんな困難があっても平和のために戦おうと希望をもらいました」とナイクマールさん。2度目の訪問に「美しく平和な広島の文化を母国に持ち帰りたい」と意欲を燃やしています。(アナリス・ガイズバート)

(2018年7月3日セレクト掲載)

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